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2010年8月25日 (水)

激動の半年-2 220人の求職

 ここ数年の業務拡大に、人員不足が否みきれないところとなり、今年3月止むを得ず社員募集を行いました。

 アルバイト含めて5人程度。月給18万以上、時給800円から。
 決して好条件等と言えるものではありません。それでもこの経済環境下、私ども零細企業にとっては相当に大胆な決断なのです。
 北関東の零細企業、そしてこの条件です。いかに就職難とは言え、応募については、せいぜい5~60人を想定していました。ところがです。なんと200人を遥かに超えたのです。更に驚いたのは応募者の方々の居住地です。北は北海道、南は岡山なのです。静岡も岐阜も兵庫も有りました。学歴、職歴も実に多彩で、一流大卒、一流企業経験者が目白押しなのです。また在職中の方の割合も少なくありませんでした。皆さん何か勘違いされていませんか と、お声を懸けたい衝動に駆られました。

 喜ぶべきか、悲しむべきか、複雑な思いでした。
 一言で言えば、世の中にそれだけ仕事が無い ということです。あるいは現在それなりの企業にお勤めでも、多分将来性や安定性に不安をお持ちなのでしょう。
 40人余りの方と面接をしました。そこで見えてきてものは更に厳しい現実でした。

 まず前職で年収300万円以上であった方は3人でした。前職離職の理由は、お一人は倒産、お一人はリストラ、そして最後のお一人は"自主退職"でした。
 その自主退職の方は女性で当該企業はどなたでもご存じの超有名大企業。それくらいですから週休2日で福利厚生も整備されている由。この時代何不足ない条件に見えるのですが「ご本人は死ぬ前に辞めた」とおっしゃるのです。

 仕事内容は店舗装飾。新店舗開設や既存店改装の時には早朝から深夜まで連日働き詰めになるのだそうです。店舗内装ですから休日出勤も当たり前、いくら代休や振替休日が制度的には徹底していても、つまり休日の数だけは規定通りでも、家に戻れるのは数時間という日が、周期的に何日も続けてあり、開店直前だと親族知人の冠婚葬祭にも不義理となり、何のために生きているのか分からなくなるとのこと。それだけハードな仕事をこなされた上での、諸手当込み月収25万前後だとしますと「死ぬ前に辞める」意味が納得できた次第です。
 
 当社も厳しい労働条件、低賃金では"他社に負けない"(!?)自信があるのですが、今回の面接では、それをも超える情況が、どうも多数派になりつつあるようで、慄然とした次第です。

 そしてそれを実感せしめたのが年度初めに行われた埼玉県や東京都での、幾つかの労働集約型入札案件でした。労働集約と言いましても中級以上のパソコン技能者にして初めて可能な労働です。

 毎年の定例業務で昨年までの半額以下、3分の1程度の落札が相次いだのです。
 相場1700万程度が700万、同100万程度が30万といった具合です。

 日本はこの先どうなるのでしょうか。

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